晴耕雨読の日々

我は動かぬ石かはたまた空を貫く風となるか、時折徒然を呟く

黙想

【 音楽・スポーツ 】

黙想 
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片栗の花。古語では堅香子(かたかご)である。
黙想の曲に似つかわしい。
春真っ先にあの艶やかな花色に魅せられて
よく出かけたものである。

とんと冬の只中に居てインドアばかりの日々
であるなら春の装いが待ち遠しい。
まだ周りの山肌には雪が残っているが
あと半月も経つと桜の便りも届くだろうか。

うつらうつらの冬ごもりの間にも心嬉しい出来事
がありました。
新しい講座が始まってやむを得ずサヨナラした
子供達との剣道。

冬の終りに子供たちのあるイベントがあって
半年ぶりの再会でした。
わたしが手放してしまった剣道をずっと続けて
いてくれてその発表会がありました。

あの大観衆の中に大きな「黙想」の声が響き渡る。
ひと筋の精神がその声に込められていた。
ああ報われたと思う瞬間。これがあるからこそ。

山笑ふたった一度のさよならと

報われなくても良いと始めた句座の人たちとの
結びつき。今月もこんな句が揃いました。
黙想の心根をそっとご披露です。

藪椿一輪のみの静けさよ

草の芽をなぞり行きたり犬の鼻

春服を縫ふてミシンのリズム生む

桜咲く集合場所は巫女溜まり

奥沢や朝の芹摘む手の香り

身を丸く母と嗅ぎ合ふ風信子

花の中遊ぶ小鳥と吾がゐて

父子の摘む谷地蕗の花母の手に

社員らの耳打ち合いて浅き春

川岸に鳥も遊びて春すすむ

五千余の手形絆に風光る

桜の実生らば雀の宿となる

春泥や急ぐものみな拾い足

たらの芽や今年の山に分け入れり

広辞苑ほどの豆腐に針納め

淡雪に濡れて冬芽の動きだす

帰り道妻の手を引く春の暮

矢の如く白鳥引きし北の空 

肩の荷を下ろし晴れ晴れ初桜

春風に喫茶店の戸開きみむ

高嶺より千切れて浮かぶ春霞 

米二合研ぐ手を休め春の月

煮魚の鍋の中まで花曇

春の夜に静寂伝ふペンの音

木蓮の気高き白の空に映ゆ

春暁や北斗は宙を飛び出せり

沈丁の香に背の押されけふの道 

寄る波を残して春の遊覧船

うかうかと泥沼に入る春の闇

霞む日の石で釘打つ別れかな 

春月の零れし街の北に住む

小人像囲みて咲けりクロッカス

稜線のへへへと笑ふ斑雪山

川底の泥のぬくもり春来たり                 

春雨や鳥の一声聞きもせで

斑雪へと音走り来て大花火 

見上ぐればたっぷりの花なだれ落つ

新店の花輪も憎し花粉症

吾もまた後ろ盾なき根白草

つくしんぼ土手いっぱいの輪舞かな


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晴れやかな顔でいるか

【 写真・水彩画 】

She / 忘れじの面影 
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BGMは「She」。何処かで聴いたことがあるはず。
映画「ノッティングヒルの恋人」の主題歌です。
何度観ても涙を浮べる名画。
まだ情感は薄れていないのかと安堵します。

添えた水彩画はラナンキュラスの小品。
花言葉は「光輝を放つ晴れやかな魅力」。
ジュリア・ロバーツは晴れやか笑顔をふりまく。

さて小生は晴れやかな笑顔でいるか。
何やら大きなイヴェントを引き受けたものだから
ブログの更新も遅々としている。

嘗ての優先順位からの癖が抜けずにいるが
今好きなことを先にと思っているならそれで良い。
限られた時間に少しだけのお裾分けをと考える。

誰しもこの閉塞感から抜け出したいはず。
ただ黙しているより優しい気持ちで人と繋がる。
互いの優しさが何となく絆となれば良い。

句会を通した絆。仲間達の息吹きをどうぞ。

希望とも夢とも見えぬ春北斗
浮足の寄居虫となり隣町
生きて来し篝火花のなほ燃ゆる
土匂ふベランダの窓磨き上ぐ
靴下の編み目解けて猫柳
雨上がる四方山はるか朧なる
花咲かむ思へば此処も花の道
八重山の遠くにありて梅の花
梅の枝を飛びかふ鳥よ抱きしめる
薄ら日にふぐりの花の眠りをり
梅が香のはるか飛び来よ北の国
腕時計はづすひと日や春の朝
手探りの母でありけり木の芽風  
いだくもの気づかぬふりや鳥曇 
そつと抱く残り香いまだ初名草 
春立ちて島の明かりの淡くして
遠目にも紅梅群れて山染むる
鳥さえも連れ添うて飛ぶ春空に
木漏れ日の光映して春障子
まず春の最中にありて梅見かな
青々と名物カレーや流氷期
親子してため息もらす蜆汁
老人を子に還したり春の風邪
卒業子渡せぬままの手紙かな
古雛年毎に減る笛太鼓
気概ある文届きたるみづがらし
廃人にならぬと記す雪の果
春動く文末にまだ努力とす
タピオラと言ふ師の逝きて春の星
主逝き錆浮く農具土の春
春近き風や揚屋の赤き壁 
天鵞絨の鼻緒のぬるる春の雪
人声の幹に沁み入る冬木かな 
いつの間に生きて転んで冬安居 
天上に春の雪ただ春の雪 
くるまれてまだまだ眠い猫柳
青天や雨垂れポツリ春兆す
土を恋ふ日陰の雪を堀り急ぐ
春の鹿右の角から落としけり
ランドセル背負わず帰る卒業生


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他の日に

【 詩・俳句 】

Another Day ← BGMを聴きながら
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写真は「裸樹のままポプラ立つあの美空」

カテゴリが「詩・俳句」なのでタイトルを「他の日に」とした。
BGMを♪Another Day としたからです。
Another Day の直訳は 『今日ではない別の日に』となる
ので、つとどのつまり 「他の日に」としてみた。

さて、とどのつまりって何なのさと又日永ページを捲る。
「とど」って出世魚のボラのことなんだなあ、これが。
「ハク」から「オボコ」「スバシリ」「イナ」「ボラ」まで名を
変幻に変えるが詰まりは「トド(ボラ)」で終わるのが所以。

おっと、これは筆者自身じゃないの。
トドの詰まり、もう名を変えることも無いだろうに御託を
並べ立てる毎日である。
アナザーディ・・愛の日の翌日に春待ちの息吹を伝えたい。
秀逸の仲間たちの如月句である。


白黒を並べ夜明けの雪催い
山あふぐ冬日の道を辿り来て
歯並びの良き音したり冬林檎  
幾重にも命秘めたる枯木立
兎跳ね広野に続くけんけんぱ
いくつもの橋や夕日の都鳥
熱燗をたぎらせ干物かじりけり
妣の背のまだ追ひ越せず室の花
雪の夜やしみじみ過ぎるかの発露
厳寒を此の身にあまし誕生日
待春の流れは淀み鳥の寄す
冬萌の野に遊びたるひと日かな
野に生きる笹を喰らひて冬の鹿
雪待夜なにやら侘し灯りかな
風花や伸べる手指の染めてゆき
夢うつつ二度寝の蒲団手繰り寄せ
雪降りて降り積もりては闇白し
母想ふ夫の無口や寒の雨
投げ上げるこゑも受け止め掛大根
登り坂尾灯を見せぬ吹雪かな
朽ちた家ここは風花二丁目か
まだ咲かぬ梅園に在り雲と吾
夫婦共機嫌の佳き日春近し
春近し音標といふ町に住む
ポケットに悴む右手招き入れ
冬帽のまだ見えてゐる別れかな
陽の弱き大樹の下に積む落葉
古鎌の刃の鈍きこと冬の月
朝まだき広ぐ雪景寂として
優しさの肩を打ちくる霰かな
人柄の滲む手紙や雪の声
角砂糖ひとつが残り雪催
着ぶくれて犬と戯る夕べかな
雪空に独り暮らしを杞憂せり
春近し瀬戸内の海あな照りて



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空言のように行かないでと春へ

【 愛 】

行かないで ← BGMを聴きながら
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          水彩画は「蝦夷狐薊」

それなりに生きてきた。
「それなりに」ってどれくらいかは分からない。
分からない時は語義を調べるようとする習慣。
そこそこに。相応に。問題や不満がないわけ
ではないがある程度満足は得られていること。

うーん。なるほど。流石の語釈である。
思考は徐々に衰退を辿っていると沈黙を託つが
それは自己暗鬼にしか過ぎないのも知っている。
そんな大袈裟なものではなく必要としないものを
ただ疎んじて捨ててしまったのかもしれない。

知らずに捨てた言葉「行かないで」・・。
あんなに想っていた気持ちが見えないほど高い空
にするすると昇って消えた日。
失うことが分かっていても言葉は空に向かう。
これも空言なのか。


多くの方に訪問をしていただきとても嬉しいです。
この嬉しさがブログを続ける原動力になっています。
またのご訪問をお待ち申し上げております。


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赤き花色未だ見えず雪の果て

【 自然 】

赤い花白い花 ← クリックしてBGM
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「赤い花白い花」は持ち歌である。
演奏の幕間によく歌う。
切々と奏でる歌は雪解のあとの楽しみである。
ああそろそろ花色を愛でたいものである。
自然のカテゴリなのでタイトルもこんな句となる。

さて、来週からは句会の執筆にてんてこまい。
言葉の密林をうろうろと歩く小生はパソちゃんに
向かう日々が続くのである。
「てんてこまい」って何だろうと繙くと。
里神楽の小太鼓の音となる。

総て言の葉には語源があるのだからこれまた
言い得て妙と頷くばかり。
そんなたわいのないことを記して朝に向かう。
朝はもちろん明日である。これもまた然り。

さよならと記したばかり細雪

なんちゃっての句作ばかりを少し続ける僕ちん。


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プロフィール

◎ 今人- imajin

Author:◎ 今人- imajin
湿ったアスファルトには
春風が消え夏の息吹が漂う
あの青々とした山間に棲む
コロポックルの戯れ
邪気のないことに憧れて
恋焦がれる思いを託すのさ
鈍色の空を只管仰ぎながら
何度薄暮の時間を迎えたか
長い長い冬の時間に萎れて
灯りを見出せないままの辛さ
無為の日々を過ごすことは
とてつもなく悲しい
影のように重なる自分が居て
ただその場に蹲っていた
閃光のような光が与えられて
照らし出されたわけでもなく
今を生きていることに気づく
そうさ多くは望まなくとも
森羅万象に眠る慈愛を
つまびらかに明かすが良い
葉漏れ陽に包まれて
僕は此処に居る

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

冒頭の詩は、今を生きる人
をタイトルにしています。
あまり、肩肘を張らない
タイプの人間ではあります
が、少し勢いを付けたいと
思う今日この頃。

詩のタイトルに倣って、
筆者名は【今人-imajin】
となりました。お気づきの
ように、ジョンレノンの
イマジンも模倣した訳です。

どちらかと言うと、
アスファルト・ジャングル
よりも山川に出没するのが
多いのですが、テリトリー
ではないので、吠えません。
万物万象には、畏敬の念を
忘れないようしています。

ただ自然の中にあるエナジー
は、日々の暮らしの糧になり
ますので、ちょいと拝借を
しています。
その場で文筆や写真・水彩の
記録をさせてもらってます。

その時折の呟きやら写真・
水彩画などを掲載するつもり
でいます。お訪ねのあった
機会には、拙い散文の背景や
行間を探ってみてください。

筆者として望外の喜びです。
よろしくお願いします。

連絡先はこちらに
banshow114☆yahoo.co.jp
☆を@に変えてください

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