晴耕雨読の日々

我は動かぬ石かはたまた空を貫く風となるか、時折徒然を呟く

空気を撮る

コピー ~ DSCN5872

写真は、親しい友人のイベントで使われた1枚である。
自分は基本的に数多くの人と接点を持つことが少なく、珍しく
その作品展のスタイルに惚れ込んで、何枚かの写真を合同展
として公開をさせていただいた。

使用された写真群は、同士であるその方に預かっていただき、
一期一会のお別れをしたということになる。
詩作なり写真なり、自分が精魂込めて創りあげたものは、公開
した時点で自分の手から離れて、他人の評価に晒されるわけ
であるから、それは子供の巣立ちの感慨と同じと考えている。

半月ほど続いたイベントが終わり、イベントの主催である友人
と会う機会があって、久方ぶりに嬉しい言葉をかけられた。
今人さんの写真をよくよく見ていると、波の音が聴こえて遠い
子供の頃のノスタルジアが蘇ると。

ノスタルジア

話しは続く・・
生業というものから離れて半年ほど経つが、この間にこれまで
とは違った出会いがある。
言い換えれば、職責があるということは、出会いと別れの繰り
返しである反面、職を持たないということは出会いばかりである。
別れるような人とは、鼻っから接点を持たないのだから、それは
自明の理である・・実に人生の後半戦は巧くできている。

空気を撮るに誘引することを忘れてはいけない。
先述の才長ける方に囁かれた後、「二度あることは三度ある」
ではなく、一度あったシアワセ感は再度訪れたわけである。

俳句を始めて3年が経ち、この半年の間に絶好の友人ができた。
その方は、若輩のわたしよりも一回りお兄さんだとは思うが
自宅近くの歯科医で、しかも俳人。その出会いは数年前に遡る。
これまたシアワセなことに、この齢になっても歯は上下28本が
無事そろっているので、歯石チェックで大口を開けてT先生と
始めて対面したのである。

ある勉強句会に行ったところで、先生と同席する機会があり、
訳の分からぬ句作を詠むわたしに声をかけてくださった。
それ以来、交友は続き、月に一度、先生の診察室で弁当を食べ
ながら俳諧の時間を愉しんでいる。

今月の座談の席でのこと。
俳句に留まらず、話題はアウトドアのことやら、水彩画、写真、
その範囲はわたしの拙い知識をはるかに凌駕する勢い・・汗
(実はこの手の話題なら、わたしも負けてはいないんだけど)
先生は滔々と流れる釧路川をゆっくり下るカヌーマンでもある。

その先生が話題の終わりかけ、突如として「今人さんの写真は
空気、その場の空気感を限りなく撮っていますよね」と。
長年、写真を撮り続け、自分では一向に気がつかなかったこと、
『ああ、そうだったんだ。そう言えばそうだよなあ』と自然と
気持ちが開放されたように何か分かった気がしたんだよね。
それが何かは言うまでもない。

これは綯い交ぜの日々に、たまたま起きるラッキーなんだと・・
ずっと、思い続けていようと思ってます。
だって、人生に立て続けのラッキー2回は、そんなに無いもの。
ラッキーは自分で創り出すものとばかり考えていたからね。

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プロフィール

◎ 今人- imajin

Author:◎ 今人- imajin
湿ったアスファルトには
春風が消え夏の息吹が漂う
あの青々とした山間に棲む
コロポックルの戯れ
邪気のないことに憧れて
恋焦がれる思いを託すのさ
鈍色の空を只管仰ぎながら
何度薄暮の時間を迎えたか
長い長い冬の時間に萎れて
灯りを見出せないままの辛さ
無為の日々を過ごすことは
とてつもなく悲しい
影のように重なる自分が居て
ただその場に蹲っていた
閃光のような光が与えられて
照らし出されたわけでもなく
今を生きていることに気づく
そうさ多くは望まなくとも
森羅万象に眠る慈愛を
つまびらかに明かすが良い
葉漏れ陽に包まれて
僕は此処に居る

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

冒頭の詩は、今を生きる人
をタイトルにしています。
あまり、肩肘を張らない
タイプの人間ではあります
が、少し勢いを付けたいと
思う今日この頃。

詩のタイトルに倣って、
筆者名は【今人-imajin】
となりました。お気づきの
ように、ジョンレノンの
イマジンも模倣した訳です。

どちらかと言うと、
アスファルト・ジャングル
よりも山川に出没するのが
多いのですが、テリトリー
ではないので、吠えません。
万物万象には、畏敬の念を
忘れないようしています。

ただ自然の中にあるエナジー
は、日々の暮らしの糧になり
ますので、ちょいと拝借を
しています。
その場で文筆や写真・水彩の
記録をさせてもらってます。

その時折の呟きやら写真・
水彩画などを掲載するつもり
でいます。お訪ねのあった
機会には、拙い散文の背景や
行間を探ってみてください。

筆者として望外の喜びです。
よろしくお願いします。

連絡先はこちらに
banshow114☆yahoo.co.jp
☆を@に変えてください

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