晴耕雨読の日々

我は動かぬ石かはたまた空を貫く風となるか、時折徒然を呟く

静寂の音


サウンド・オブ・サイレンス ← クリック
155.jpg


冒頭の水彩は予告した「日の出直前の炭住街」である。

真ん中を千切れ千切れに走る流れは夕張川である。
川全体は降雪のため多くは雪に埋もれるている。

その中でも流れの速い流心に降った雪は川に溶け込み
堆雪しないため、所々は水面をのぞかせている。

青系の濃色を入れるには最適となった。

さて、先週のはじめ、若くして亡くなった父親の命日。

父親が亡くなった年齢に近づく頃、なんとか父親の年齢
を超したいと、もがくように生き抜いた。

そして今、生前の父の年齢を超えた自分、安堵感という
よりも父の駆け巡った生き方を深く考えている。

毎年、遺影写真の前に好物の羊羹を供えて、ご相伴に
あずかることにしているが、今年は少し違った。

その日、すぐ上の姉から電話があり久しぶりに懇意の話
をした途中、「父さんの好物は羊羹だった?」と訊く。

姉はこう答える「羊羹ではなくカリントウだったよ」と。
おまけに「羊羹は母さんの手作りおやつ」ときた。

父の年齢を超してから、ずっと生前の父のことを思い
続けてきたつもりであるが、脳裏にあったのはわたし
が父としてこうあらねばと思う理想像だったのかも。

タイトルの「静寂の音」は「サウンドオブサイレンス」の
直訳となる。うーん、静寂には音なんかあるわけないよ。

歌詞全般に滔々と流れる比喩に溢れた黙示録といえる
表現は、今でも「サウンド・オブ・サイレンス考」なる時代
の寵児として崇められている。

拙作の詩を綴っている己としては、引用として使えそうな
気がしないわけでは無いけれど、それはしない。

夕張川は今でも覚えている。
少年の頃、父の職場を訪ねてこの川の路沿いを歩いた。

職場に着いたら、近くの川でオニヤンマを捕ってくれた。
その見事な手さばきは、今のわたしの原点となっている。

この絵を描いたのはその川を限りなく写し取ろうと思った。
日の出寸前は間違いなく静寂の時間である。

忍び寄るような父の励ましが静寂の中からわたしに届く。
声なき声を聞き分け、写実に走らない生き方を描きたい。



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*Comment

夕張川 

夕張メロンというメロンをこちらでも見ることがありますが、その名前の川があるのですね。
千切れ千切れに見える川がなんとも面白い形に見えます。

私は絵の中に建物が点々と見える景色がとても好きなんです。
ここはどういう建物なんだろうとか想像してしまいます。

そういえば「サウンドオブサイレンス」を直訳すると、…んな訳ないですね。

以下……*歌詞全般に滔々と流れる比喩に溢れた黙示録といえる表現は・・・

とありますが、なるほどと思いました。

ご家族の思い出は初めて伺いました。

  • posted by 笹峰霧子 
  • URL 
  • 2014.02/18 16:33分 
  • [Edit]

父 

「静寂の音」
を読ませていただき
私も 亡き父を思い出しました
・・・・・・・・・・・・・・
父の好物は 何だったか?・・・
母から 父はほとんど
好き嫌いがなかった ときくが
好きでなくても だまって
口にしていたという
うちではよく 混ぜごはんを
母が炊いたのだか
ある日 いつもは
母がよそう 豆ごはんを
父が一人で よそっていた
その盛ったごはんは
ほとんど 豆がない白いごはん
だったので 母が
「豆、嫌いなの ?」ときくと
父は遠慮がちに
「混ぜごはんは あまり・・」と
いったそう・・
その時 初めて母は
父が 混ぜごはんが
好きでないのを知った・・
そんなおとなしい
やさしい父の顔が
今 まぶたに浮かんだ
  • posted by まほろば 
  • URL 
  • 2014.02/19 19:05分 
  • [Edit]

 

「静寂の音」
を読ませていただき
私も 亡き父を思い出しました
・・・・・・・・・・・・・・
父の好物は 何だったか?・・・
母から 父はほとんど
好き嫌いがなかった ときくが
あまり好きでなくても
だまって 口にしていたという
うちではよく 母が
混ぜごはんを 炊いたのだか
ある日 いつもは
母がよそう 豆ごはんを
父が一人で よそっていた
その盛ったごはんは
ほとんど 豆がない白いごはん
母が「豆、嫌いなの ?」ときくと
父は遠慮がちに
「混ぜごはんは あまり・・」と
いったそう・・
その時 初めて母は
父が 混ぜごはんを
好きでないのを知った・・
そんなおとなしい
やさしい父の顔が
今 まぶたに浮かぶ
  • posted by まほろば 
  • URL 
  • 2014.02/19 20:44分 
  • [Edit]

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◎ 今人- imajin

Author:◎ 今人- imajin
湿ったアスファルトには
春風が消え夏の息吹が漂う
あの青々とした山間に棲む
コロポックルの戯れ
邪気のないことに憧れて
恋焦がれる思いを託すのさ
鈍色の空を只管仰ぎながら
何度薄暮の時間を迎えたか
長い長い冬の時間に萎れて
灯りを見出せないままの辛さ
無為の日々を過ごすことは
とてつもなく悲しい
影のように重なる自分が居て
ただその場に蹲っていた
閃光のような光が与えられて
照らし出されたわけでもなく
今を生きていることに気づく
そうさ多くは望まなくとも
森羅万象に眠る慈愛を
つまびらかに明かすが良い
葉漏れ陽に包まれて
僕は此処に居る

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

冒頭の詩は、今を生きる人
をタイトルにしています。
あまり、肩肘を張らない
タイプの人間ではあります
が、少し勢いを付けたいと
思う今日この頃。

詩のタイトルに倣って、
筆者名は【今人-imajin】
となりました。お気づきの
ように、ジョンレノンの
イマジンも模倣した訳です。

どちらかと言うと、
アスファルト・ジャングル
よりも山川に出没するのが
多いのですが、テリトリー
ではないので、吠えません。
万物万象には、畏敬の念を
忘れないようしています。

ただ自然の中にあるエナジー
は、日々の暮らしの糧になり
ますので、ちょいと拝借を
しています。
その場で文筆や写真・水彩の
記録をさせてもらってます。

その時折の呟きやら写真・
水彩画などを掲載するつもり
でいます。お訪ねのあった
機会には、拙い散文の背景や
行間を探ってみてください。

筆者として望外の喜びです。
よろしくお願いします。

連絡先はこちらに
banshow114☆yahoo.co.jp
☆を@に変えてください

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