晴耕雨読の日々

我は動かぬ石かはたまた空を貫く風となるか、時折徒然を呟く

徒然に雪が降る


  明日への扉 ← クリックしてBGMを
150.jpg


今日のカテゴリは順番でいくと「徒然」である。

北国に長く住んでいると、掲載した曲のタイトル「明日への扉」
の願いをそろそろ発散する時期である。

と書き始めるが、サイトのトピックニュースは「日本列島を広く
低気圧が覆い大雪である」とアップしている。

今日の札幌は本州の大雪災害をよそに、快晴の中、くだんの
雪まつりで大喧騒の渦である。

何日か前に水彩の画紙が足りなくなって、画材店に行った折、
雪像を何枚かカメラを向けたが、頭越しの撮影はなんとも。

如月の中ほどを過ぎると、春を待つ気持がようやく湧き出して、
明日への扉をノックしたいと思うのは、待春の気持である。

とはいえ、暦では今週の初めが立春と飾っているのに、首都が
大騒ぎの大雪で難儀しているのだから、春まだ遠からじなのか。

如月-きさらぎの語源は「着更着」で、着物を更に着るとなる。
まだ寒さは続くのかなと考えるとうら寂しい気がする。

そういえば、新しく買った画紙で書いているのは専ら雪の景観
である。冒頭の水彩画のタイトルも「雪に埋もれる牛舎」となる。

カテゴリは徒然なので譚を少し繙いてみた。徒然草はもちろん
吉田兼好の随筆集であるが、雪に纏わるテーマが一つある。

31段に雪のおもしろう降りたりし明日、人のがり言ふべき事
ありて、文をやるとて、雪のこと何とも言はざりし返事に、
「この雪いかが見ると一筆のたまはせぬほどの、ひがひがし
からん人の仰せらるる事、聞き入るべきかは。返す返す口
をしき御心なり」と言ひたりしこそ、をかしかりしか。

なんのことはなく、現代文に訳されているのは・・
雪が趣き深く降り積もった朝、ある人に手紙でそのことを伝えた
のだが、返事には雪のことが全く触れられていない。全く興味
のない返事に対して、「雪について一言も書かないひねくれ者
の言うことを、さて聞き入れても良いものだろうか。返す返すも
残念な気持ちです」と言っているのが面白かった。

ははん、誰かのことをもう予知しているような筆致である。
日本を代表するエッセイストは眼力がさすがに鋭いときた。

北国に住む愚鈍なわたしは如月というのに、待春の気持が先行
している始末。本州の大雪のことも省みず井の中の蛙である。

今日はあの喧騒から逃れて、詩集の最終原稿を見直していた。
お目汚しに脱落するであろう小品をひとつ載せます、どうぞ。


心の奥底は見せない

君と交わした想いの数々
かけがえのない優しさひとつ
そっとうなじに手を触れると
一瞬の光彩が弾け飛ぶ
微かな風の流れが
色づくように忍び込む
幻と言えば嘘になる
真実の灯りは永久に見えない
人を愛して寄り添った時間
薄暮の切なさに似ている
手と手が触れ合えば
トキメキの心持ちは失わず
真っ直ぐに向かい合える
仄かな香りに誘われるまま
君の褥の中に居る


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*Comment

春待つ 

春待つ・・・

素敵な ことば・・
確か 俳句の季語

春近し・・という季語
(これは 知っているので
自信を持って・・(笑))
に 比べて 随分
心に響いてくるものが
ちがう

春近し・・は
春が そう
自然に 近づいてくる
生まれる・・と いう感じ
色でたとえるなら
菜の花の黄色や
桜の薄桃色
ふんわりとした
やさしい感じ

でも
春待つ・・は
冬の寒さに 耐えながら
ひたすら 春に
思いをはせる・・
おんなじ 春・・なのに
私が イメージするのは
白い 春
雪のいろ・・なのです
ふきのとうのような
力強い いのち・・
・・・・・・・・・・・・・・
北の大地で 暮らしておられる
今人さんの 待つ春と
本州のまん中で暮らす私の
待つ春は
ちがうのですね

長いながい
厳しい冬を数えて
時折 迎える
小春日よりの一日は
どんなにか
春待ち の
恋しい時間なのかと
思います・・・

節分が過ぎ
立春も 迎えましたが
本州では 寒さ一番厳しく
大雪にみまわれる頃でも
あります

今朝 私は
久しぶりに 降り積もった雪に
慣れないスノーシューズを履いて
外に出ました

庭先で 雪を被った
たくさんの小枝のひとつの雪を
そっと 振り落としたら・・
その先には
なんと
たくさんの
梅のつぼみ芽が
みえかくれして・・・

新しい いのちの誕生に
ただ 胸が
熱くなりました

厳しい冬のあいだ
春を待つ・・のは
人 だけじゃないんだと・・

余寒感じる 白い朝
春の気配に
ひとり
心に 誓いました

優しく 強い
春のような人に
なりたい・・と
・・・・・・・・・

























  • posted by まほろば 
  • URL 
  • 2014.02/09 02:54分 
  • [Edit]

こんにちは 

晴れたり雨が降ったりが繰り返しの日々がつづいています。
雪国でも好いお天気の時があってこそ、長い冬を根気よくしのげるのでしょうね。

「如月」の語源を知ることができました。
知らなかったことがわかると、季節をよりいっそう味わえるような気がします。
  • posted by 笹峰霧子 
  • URL 
  • 2014.02/11 10:20分 
  • [Edit]

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プロフィール

◎ 今人- imajin

Author:◎ 今人- imajin
湿ったアスファルトには
春風が消え夏の息吹が漂う
あの青々とした山間に棲む
コロポックルの戯れ
邪気のないことに憧れて
恋焦がれる思いを託すのさ
鈍色の空を只管仰ぎながら
何度薄暮の時間を迎えたか
長い長い冬の時間に萎れて
灯りを見出せないままの辛さ
無為の日々を過ごすことは
とてつもなく悲しい
影のように重なる自分が居て
ただその場に蹲っていた
閃光のような光が与えられて
照らし出されたわけでもなく
今を生きていることに気づく
そうさ多くは望まなくとも
森羅万象に眠る慈愛を
つまびらかに明かすが良い
葉漏れ陽に包まれて
僕は此処に居る

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

冒頭の詩は、今を生きる人
をタイトルにしています。
あまり、肩肘を張らない
タイプの人間ではあります
が、少し勢いを付けたいと
思う今日この頃。

詩のタイトルに倣って、
筆者名は【今人-imajin】
となりました。お気づきの
ように、ジョンレノンの
イマジンも模倣した訳です。

どちらかと言うと、
アスファルト・ジャングル
よりも山川に出没するのが
多いのですが、テリトリー
ではないので、吠えません。
万物万象には、畏敬の念を
忘れないようしています。

ただ自然の中にあるエナジー
は、日々の暮らしの糧になり
ますので、ちょいと拝借を
しています。
その場で文筆や写真・水彩の
記録をさせてもらってます。

その時折の呟きやら写真・
水彩画などを掲載するつもり
でいます。お訪ねのあった
機会には、拙い散文の背景や
行間を探ってみてください。

筆者として望外の喜びです。
よろしくお願いします。

連絡先はこちらに
banshow114☆yahoo.co.jp
☆を@に変えてください

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