晴耕雨読の日々

我は動かぬ石かはたまた空を貫く風となるか、時折徒然を呟く

中原中也

わたしの文筆を象る中原中也は、こんな詩を書いている。
ひとまず、「せう」は「しょう」と読み、難読の語彙は前後の
脈絡を繋げることとして、息を止めて一気に読み下してみる。


          「湖上」

          ポッカリ月が出ましたら
          舟を浮べて出掛けませう
          波はヒタヒタ打つでせう
          風も少しはあるでせう

          沖に出たらば暗いでせう
          櫂から滴垂る水の音は
          昵懇しいものに聞こえませう
          あなたの言葉の杜切れ間を

          月は聴き耳立てるでせう
          すこしは降りても来るでせう
          われら接唇する時に
          月は頭上にあるでせう

          あなたはなほも語るでせう
          よしないことや拗言や
          洩らさず私は聴くでせう
          けれど漕ぐ手はやめないで

          ポッカリ月が出ましたら
          舟を浮べて出掛けませう
          波はヒタヒタ打つでせう
          風も少しはあるでせう


コピー ~ DSCN3336

ブレスをし直して鑑賞すると、平明な文体ではあるけれど、
何度か登場する「あなた」に対する恋慕の情が沸々と燃え
滾るのを察知できないだろうか。混沌の時代に生きている
と言う(わたしはそれほどでも無いと思う)が。人を想う
気持ちは、幾世もそんなに大差が無いことに気づく。

さて、それで恋する素敵な人を語らなければならない。
折角、うっとりする『湖上』を陽炎のような思考から引き
摺り出したのだから。世の中には有象無象、素敵な人も、
ちょっと首を傾げるような人も数多存在する。
それはご多分にもれず、老若男女、実に様々である。
世の中の人生ドラマは様々なキャスティングで成り立って
いることを考えても、それは当然至極のことである。

素敵な人とは、イコールになるかは分からないまでも・・
わたしは「品位のある人」と決めている気がする。
礼儀や節度、人徳、気高さを兼ね備えていることである。
素敵な人、魅力的な人は内面性が研ぎ澄まされるように
光り輝いている。

日々の時間に余裕が出来てから、職場という保護地区から
開放され、有刺鉄線の柵を乗り越えたゾーンには、素敵な人
が山ほど居るものだろうと高を括っていたが、これが、なかなか
難しいのである。

何を隠そう。素敵な人を探すためには、自分自身の眼力を養う
ことが先決である。
さしあたって、恋慕をする相手を探す前に、わたしと名のつく
人間を、素敵な人に仕立て上げることが大切なようである。
そうすれば、開闢の門を開け放した瞬間に恋する素敵な人が
目の前に必ず居る。


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  • posted by  
  •  
  • 2013.06/13 15:47分 
  • [Edit]

ああ^^ 

だいっすきなんです

中原中也^^
  • posted by 親月 
  • URL 
  • 2013.06/18 18:22分 
  • [Edit]

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プロフィール

◎ 今人- imajin

Author:◎ 今人- imajin
湿ったアスファルトには
春風が消え夏の息吹が漂う
あの青々とした山間に棲む
コロポックルの戯れ
邪気のないことに憧れて
恋焦がれる思いを託すのさ
鈍色の空を只管仰ぎながら
何度薄暮の時間を迎えたか
長い長い冬の時間に萎れて
灯りを見出せないままの辛さ
無為の日々を過ごすことは
とてつもなく悲しい
影のように重なる自分が居て
ただその場に蹲っていた
閃光のような光が与えられて
照らし出されたわけでもなく
今を生きていることに気づく
そうさ多くは望まなくとも
森羅万象に眠る慈愛を
つまびらかに明かすが良い
葉漏れ陽に包まれて
僕は此処に居る

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

冒頭の詩は、今を生きる人
をタイトルにしています。
あまり、肩肘を張らない
タイプの人間ではあります
が、少し勢いを付けたいと
思う今日この頃。

詩のタイトルに倣って、
筆者名は【今人-imajin】
となりました。お気づきの
ように、ジョンレノンの
イマジンも模倣した訳です。

どちらかと言うと、
アスファルト・ジャングル
よりも山川に出没するのが
多いのですが、テリトリー
ではないので、吠えません。
万物万象には、畏敬の念を
忘れないようしています。

ただ自然の中にあるエナジー
は、日々の暮らしの糧になり
ますので、ちょいと拝借を
しています。
その場で文筆や写真・水彩の
記録をさせてもらってます。

その時折の呟きやら写真・
水彩画などを掲載するつもり
でいます。お訪ねのあった
機会には、拙い散文の背景や
行間を探ってみてください。

筆者として望外の喜びです。
よろしくお願いします。

連絡先はこちらに
banshow114☆yahoo.co.jp
☆を@に変えてください

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