晴耕雨読の日々

我は動かぬ石かはたまた空を貫く風となるか、時折徒然を呟く

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忘却の彼方


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昨夜が今年最後の満月だと気づく。
しかも我が町の朝、さとほろの今朝六時半はすこぶる夜明け
が遅く、横たわる山並みに鈍色の月が沈んで逝ったそうな。

何日か前、家人に今度の日曜日は冬至と聴き、南瓜とお団子
の善哉を食したとの尾ひれ話しを心に仕舞っていたのに。
とんと、我輩はソッポを向いているらしい。まあ良しとしよう。

まあ良しとする、とは「まあ、いっか」とも言い換えられる。
忘却の彼方とタイトルを付けて、暫らく呟かなかったことを弁解
しているやに見えるが、実は怒涛のように打ち寄せる外圧に
抗しきれない時の逃げ道を作っているだけである。

それにしても、汁気の少ないお汁粉を善哉と書くとはね。
善哉を食べた僧が美味しさのあまり「ぜんざい」と大絶賛した
のが由来で、サンスクリット語の「素晴らしい」の漢訳とのこと。

と書いたりして、のらりくらりと本質から外れるふりである。

人の気持ちはたまには高々と飛翔して、墜落したら萎れる。
風花もそうしていたか。鮮烈な生き様を消える前に魅せたか。

いよいよ個人詩集の出版に向けて全精力を傾けている。
編集されるものの多くは今の作品ではない。

あらためて目を通すと、あまりにもストレートな作品で青臭い。
「アホくさい」のではないよ。
あえて、あんまり手を入れないで素地のまま人前に曝すつもり。
曝書という語彙があるくらいだからね。

遡った話しである。
冬至と善哉の話しをされた後に、詩のことも効いた。
子どもの詩は万物そのものになった気持ちで書くそうである。

翻って、おじいちゃんの年である私はどうしているかと気づく。
ははん、たった今の自分の五感だけで森羅万象を感じてる。
好きな山にも川にも、ましてや森にもなったことが無い。

自分が書いた旧作を青臭いと思い、手直しをしないと決め込む。
忘却の彼方とまで逃げ込まないにしろ、それは無いぜ。
結局、第一人称から飛び出せないでいるだけじゃないの?

もう何十年と詩を書いているのに、そんなことに気がつかない。
これは、有耶無耶に終わらせた小休止の顛末と似ているかな。

そういえば、早くに亡くなった父は季節感をいつも大切にしてた。
山に連れていってくれた時、「この風が止んだら雨が来るぞ」と
言ったことを鮮明に覚えている。
今になってみれば、山になり風になり、雨にまでなっていたのか。

冬至のことも今年最後の満月も、はっきりと教えてくれていた。
それなのに、生前の父の齢を超えたわたしは娘に冬至の季節感
と、擬人法まで教えられている。うーん・・

「木を見て森を見ず」だけでは無い。
変わりゆく時の流れに、しっかり身を置くことを忘れてはならない。

父に教えられ子に気づかされる。わたしは世代交代に何を残す。



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*Comment

満月 

このところ雨ばかり続いているので、夜に空を見るのを忘れていました。冬にも満月があるのですね。
もし見えていたらさぞきれいだったでしょうに。

色々なことをこまやかに書かれた文章を味わいながら読みました。
こういうのをしみじみ読むときは冬の侘しさを忘れさせてくれます。
晴れたらいいなと思いながら過ごしています。
  • posted by 笹峰霧子 
  • URL 
  • 2013.12/19 15:56分 
  • [Edit]

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プロフィール

◎ 今人- imajin

Author:◎ 今人- imajin
湿ったアスファルトには
春風が消え夏の息吹が漂う
あの青々とした山間に棲む
コロポックルの戯れ
邪気のないことに憧れて
恋焦がれる思いを託すのさ
鈍色の空を只管仰ぎながら
何度薄暮の時間を迎えたか
長い長い冬の時間に萎れて
灯りを見出せないままの辛さ
無為の日々を過ごすことは
とてつもなく悲しい
影のように重なる自分が居て
ただその場に蹲っていた
閃光のような光が与えられて
照らし出されたわけでもなく
今を生きていることに気づく
そうさ多くは望まなくとも
森羅万象に眠る慈愛を
つまびらかに明かすが良い
葉漏れ陽に包まれて
僕は此処に居る

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

冒頭の詩は、今を生きる人
をタイトルにしています。
あまり、肩肘を張らない
タイプの人間ではあります
が、少し勢いを付けたいと
思う今日この頃。

詩のタイトルに倣って、
筆者名は【今人-imajin】
となりました。お気づきの
ように、ジョンレノンの
イマジンも模倣した訳です。

どちらかと言うと、
アスファルト・ジャングル
よりも山川に出没するのが
多いのですが、テリトリー
ではないので、吠えません。
万物万象には、畏敬の念を
忘れないようしています。

ただ自然の中にあるエナジー
は、日々の暮らしの糧になり
ますので、ちょいと拝借を
しています。
その場で文筆や写真・水彩の
記録をさせてもらってます。

その時折の呟きやら写真・
水彩画などを掲載するつもり
でいます。お訪ねのあった
機会には、拙い散文の背景や
行間を探ってみてください。

筆者として望外の喜びです。
よろしくお願いします。

連絡先はこちらに
banshow114☆yahoo.co.jp
☆を@に変えてください

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