晴耕雨読の日々

我は動かぬ石かはたまた空を貫く風となるか、時折徒然を呟く

高嶺の薔薇に遇って翌朝には雪が舞う



十月の最終週から二週間、カレンダーは余白のまま。
俳誌の投句は早くに済ませていたので、日長水彩を描いていた。
今日のタイトルは「水に任せて」として、少し分かりかけてきた
水彩の水加減を記しておこうと思ったが、後日にするつもり。

それには理由があって、微かな記憶に紛れ込んで仕舞わない内
に、高嶺の薔薇と初雪を書こうと思ってのことである。
珍しく彩を放つように誘引したのかも。滅多にやらないこと。


DSCN7035.jpg
           素直になれなくて → BGM をいかが

水彩にのめり込むと、読む本・テレビのワンシーン・車窓の景色
etc、総て目に映る物(実はハートに映っている)を描きたい衝動
に囚われる。

ははーん、言うならば captive ですか?
Her beauty held him captive
[訳:彼は彼女の美しさの虜になった] の「虜」になったのかも。

土曜日の演奏の帰り、市内の公園に立ち寄って紅葉の写真を
撮ろうとぶらぶら散策していたところ、見上げた独逸唐檜の
緑陰に冬薔薇(ふゆそうび)がすっくと伸びている。

そんなに背は低くないけれど、爪先立ちで手を思いっきり伸ばし
ても全く届かない高さに凛として寒気に花色を魅せている。
その気高さは威光を放ち、内面を固く閉じた意思を持っている。

その姿を女性美に見立てたのは、何を隠そうこの私であります。
まだ枯れていないのかなと考えたり、考えなかったり。

-------------------- 続きます


DSCN7001.jpg
             雪月花  → もう一曲BGM は
 
齢を重ねるのはそんなに悪くないと考えている。
昨日遇った高嶺の薔薇に執着するわけでもなく、また淡々と日々
を追いやる。追いやるというのはネガティブな思考ではない。

馬車馬のように疾走した壮年期に有り余るほどのエネルギーを
消費した深い海底があるので、これからは「内側は熱くならず、
外側は冷たくならず」を続けてみたいと考えている。

そんなことを朝方に考えながら、居間のカーテンをおもいっきり
開けると、目の前の山襞にうっすらと雪が降っていた。
少し火照ったハートを見透かすのような初雪である。


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*Comment

NoTitle 

北国の壮大な雪山の景観に想いを馳せています。
こちらはまだ山はほんの少ししか色づいていません。公園の銀杏の大木が今朝は半分ぐらい黄色くなっていました。

冬の薔薇に思いを寄せられた繊細な筆致の散文に、自分もその中に溶け込んでいくようです。
  • posted by 笹峰霧子 
  • URL 
  • 2013.11/12 11:55分 
  • [Edit]

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プロフィール

◎ 今人- imajin

Author:◎ 今人- imajin
湿ったアスファルトには
春風が消え夏の息吹が漂う
あの青々とした山間に棲む
コロポックルの戯れ
邪気のないことに憧れて
恋焦がれる思いを託すのさ
鈍色の空を只管仰ぎながら
何度薄暮の時間を迎えたか
長い長い冬の時間に萎れて
灯りを見出せないままの辛さ
無為の日々を過ごすことは
とてつもなく悲しい
影のように重なる自分が居て
ただその場に蹲っていた
閃光のような光が与えられて
照らし出されたわけでもなく
今を生きていることに気づく
そうさ多くは望まなくとも
森羅万象に眠る慈愛を
つまびらかに明かすが良い
葉漏れ陽に包まれて
僕は此処に居る

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

冒頭の詩は、今を生きる人
をタイトルにしています。
あまり、肩肘を張らない
タイプの人間ではあります
が、少し勢いを付けたいと
思う今日この頃。

詩のタイトルに倣って、
筆者名は【今人-imajin】
となりました。お気づきの
ように、ジョンレノンの
イマジンも模倣した訳です。

どちらかと言うと、
アスファルト・ジャングル
よりも山川に出没するのが
多いのですが、テリトリー
ではないので、吠えません。
万物万象には、畏敬の念を
忘れないようしています。

ただ自然の中にあるエナジー
は、日々の暮らしの糧になり
ますので、ちょいと拝借を
しています。
その場で文筆や写真・水彩の
記録をさせてもらってます。

その時折の呟きやら写真・
水彩画などを掲載するつもり
でいます。お訪ねのあった
機会には、拙い散文の背景や
行間を探ってみてください。

筆者として望外の喜びです。
よろしくお願いします。

連絡先はこちらに
banshow114☆yahoo.co.jp
☆を@に変えてください

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