晴耕雨読の日々

我は動かぬ石かはたまた空を貫く風となるか、時折徒然を呟く

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全部を語らない

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 言葉にできない → クリックしてBGMを聴きながら


愛しい人に je t'aime と囁かなくなって久しい。
愛しているという崇高な言葉は乱発するものではないけれど、
言葉を発するときの少し浮ついた声と重ねるような心持ちが
懐かしいと思うのは何故だろう。

かのゲーテは雄々しいほどに愛の詩を綴って、名高いショパン
がその詩に曲をつけたそうである。「四季」にこうである。

  僕は何もかも欲しい
  何もかも彼女と分け合うために
  彼女が僕ひとりのものになったなら
  僕はなんにもいらない


さてゲーテはさておいて、当のわたしである。
愛しい人は朧の中に漂っているが、恋愛にだけ限定しなければ
真正面に正対する相手には、全部を語らないことが如何に大切
かを、この歳になってようやく分かりかけてきた。

正対する相手であるから、もちろん自分と同じくらいに、という
か自分以上に心を配ってあげたい対象である。
わたしは冷たい男では無いので、相手の痛み辛さを全部掬って
(救ってではない)あげたいと思う。
すなわち過度の優しさである。

ある出来事があって、重要なことに気づく。
わたしの優しさは、うん?相手にではなく自分に対してでは。
ありったけの言葉で掬ってみたいと思うのは、自分の納得だけ?

全部を語らない、気づかないふりをすれば、向かい合う相手は
辛い思いをするかもしれないが、自分の力になる。
それが理愛というものである。剣道にも理合ってあったよなあ。

愛する相手にジュテームと言いたいのは当たり前のことである。
全部を語らないでおけば、余情は生まれる。
その余情は二人分のチカラとなるだろう。

そんなことを書いて、また明日晩秋の森に出かけるつもりです。
鄙びた温泉湯に浸かって水彩をたんまり描きまする。


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*Comment

NoTitle 

良い文章ですね。
とても勉強になり、反省もしています。
  • posted by 笹峰霧子 
  • URL 
  • 2013.10/30 18:30分 
  • [Edit]

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プロフィール

◎ 今人- imajin

Author:◎ 今人- imajin
湿ったアスファルトには
春風が消え夏の息吹が漂う
あの青々とした山間に棲む
コロポックルの戯れ
邪気のないことに憧れて
恋焦がれる思いを託すのさ
鈍色の空を只管仰ぎながら
何度薄暮の時間を迎えたか
長い長い冬の時間に萎れて
灯りを見出せないままの辛さ
無為の日々を過ごすことは
とてつもなく悲しい
影のように重なる自分が居て
ただその場に蹲っていた
閃光のような光が与えられて
照らし出されたわけでもなく
今を生きていることに気づく
そうさ多くは望まなくとも
森羅万象に眠る慈愛を
つまびらかに明かすが良い
葉漏れ陽に包まれて
僕は此処に居る

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

冒頭の詩は、今を生きる人
をタイトルにしています。
あまり、肩肘を張らない
タイプの人間ではあります
が、少し勢いを付けたいと
思う今日この頃。

詩のタイトルに倣って、
筆者名は【今人-imajin】
となりました。お気づきの
ように、ジョンレノンの
イマジンも模倣した訳です。

どちらかと言うと、
アスファルト・ジャングル
よりも山川に出没するのが
多いのですが、テリトリー
ではないので、吠えません。
万物万象には、畏敬の念を
忘れないようしています。

ただ自然の中にあるエナジー
は、日々の暮らしの糧になり
ますので、ちょいと拝借を
しています。
その場で文筆や写真・水彩の
記録をさせてもらってます。

その時折の呟きやら写真・
水彩画などを掲載するつもり
でいます。お訪ねのあった
機会には、拙い散文の背景や
行間を探ってみてください。

筆者として望外の喜びです。
よろしくお願いします。

連絡先はこちらに
banshow114☆yahoo.co.jp
☆を@に変えてください

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