晴耕雨読の日々

我は動かぬ石かはたまた空を貫く風となるか、時折徒然を呟く

藤が描く影

【 自然 】

雨の歌
DSCN1765 (300x225)


自然の働きにただただ驚く。
掲載の写真は藤棚の影である。
意図しないことはこの年までくると
数多あるけれど。
自分の意思すなわちこうあって欲しいと
思ったりこれだけは嫌だと思うこと。
流転のようにくるくると瓦解となる。
突如として降りかかる運命のような
出来事がこの写真。
藤が盛りと訪ねるとこの圧倒の影。
意図のない影こそが生きる道筋かな。
微妙に連関して妥協を拒まない。
そんな勝手な思いをものともしない
秀句の勢揃いである。

なまはげの里は平らぐ春の暮
友に群るお花畑の自己保身
錆こぼしつつ小満の船箪笥
此の夜らに白白浮かぶ地獄蕎麦
遠くより眼差しとらふ大牡丹
打つ雨に街は一気に若葉冷
来し方をしみじみ語る末の春
枇杷が好きその半分は種が好き
降り止みてまた降り初めぬ夕立かな
万緑や疎水の音のやはらかき  
夏花の蕾開かば紅の色
川魚捌きし父の洗膾かな
頬杖のひそと間のある夏の草
七日ほど庭を見ぬ間や夏の草
夏夕や農家に花の苗を買う
遠雷にじゃんけんの声途切れたり
夏めきて模様替えなど思い立つ
真っ新の構図一枚五月晴
音に聞く平泉いま青嵐
茶の実さえ醜女の如くなり果つる
村つなぐ吊り橋ひとつ日傘ゆく
雲の峰優しき木霊返りくる
心太突きだす夜さの汁粉椀
富士はるか友の遙かに新茶汲む 
力尽く蚯蚓の空の高きこと
堂々とショートパンツのをんなかな
暮れかけて海月のように淡き月
ジョバンニと賢治を越えて春の虹
待ちわびて足跡重ね木下闇
皐月雨道の草にも降り注ぎ
かはほりの飛行は何にあやつられ
廃坑の町を出でけり羽抜鳥
夏蝶と奈良の小道を横切りぬ
水中花いのち始まる泡一つ
夏帽の数だけ好奇心あらん
うらうらと京を眼下にみどり摘み 
夏めきて全てのものの立ち上がり
君と見る遠野の初夏やかつぱ淵
鉄柵に目先の利きてクレマチス
いっぱいに蛇口を開けし夏の庭



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◎ 今人- imajin

Author:◎ 今人- imajin
湿ったアスファルトには
春風が消え夏の息吹が漂う
あの青々とした山間に棲む
コロポックルの戯れ
邪気のないことに憧れて
恋焦がれる思いを託すのさ
鈍色の空を只管仰ぎながら
何度薄暮の時間を迎えたか
長い長い冬の時間に萎れて
灯りを見出せないままの辛さ
無為の日々を過ごすことは
とてつもなく悲しい
影のように重なる自分が居て
ただその場に蹲っていた
閃光のような光が与えられて
照らし出されたわけでもなく
今を生きていることに気づく
そうさ多くは望まなくとも
森羅万象に眠る慈愛を
つまびらかに明かすが良い
葉漏れ陽に包まれて
僕は此処に居る

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

冒頭の詩は、今を生きる人
をタイトルにしています。
あまり、肩肘を張らない
タイプの人間ではあります
が、少し勢いを付けたいと
思う今日この頃。

詩のタイトルに倣って、
筆者名は【今人-imajin】
となりました。お気づきの
ように、ジョンレノンの
イマジンも模倣した訳です。

どちらかと言うと、
アスファルト・ジャングル
よりも山川に出没するのが
多いのですが、テリトリー
ではないので、吠えません。
万物万象には、畏敬の念を
忘れないようしています。

ただ自然の中にあるエナジー
は、日々の暮らしの糧になり
ますので、ちょいと拝借を
しています。
その場で文筆や写真・水彩の
記録をさせてもらってます。

その時折の呟きやら写真・
水彩画などを掲載するつもり
でいます。お訪ねのあった
機会には、拙い散文の背景や
行間を探ってみてください。

筆者として望外の喜びです。
よろしくお願いします。

連絡先はこちらに
banshow114☆yahoo.co.jp
☆を@に変えてください

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