2015.02/13 [Fri]
明かりと影
カテゴリ 【徒然】
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そんなに大袈裟に騒ぐこともない。
心の平静を保てばと意識しても、水の影は投影する。
さもしい気持ちを曝け出すことを怖れて人は灯となった。
「さもしい」は漢語の沙門さもんを形容詞化したとある。
諸説を繙くのが学びではないこともずっと前から知って
いるのに、項垂れた先に明かりを照らさなければと。
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随分、長く写真を撮り続けているけれど、隣町の小樽で
開かれる冬のイベントには、ほぼ毎年写真を撮りにゆく。
雪洞に蝋燭を立て、仄かないくつもの灯りが白雪を彩る。
素朴な幻想の世界が街中を包んでこのうえない気持ち。
雪洞の語釈は「ぼんぼり」だから、雪を知らない南国の
人たちには違和感があるだろうが、雪の祠なのだから
雪洞と書き逃がしている。これは良くやる筆致である。
得てして、様々な外圧で煮詰まった時に、決まってこの
イベントがあるのは嬉しいことである。今年もだからね。
思わず毀れた笑みは影となり小樽運河の水に消えた。
水面に浮かぶのは煌めきだけではないはずと。
水の影を掬おうと幾つもの時を重ねた。
得たもの失ったものは数えずとも、明日からの時の流れ
に溶け出していくだろう。いつもそうしてきたのだから。
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そんなに大袈裟に騒ぐこともない。
心の平静を保てばと意識しても、水の影は投影する。
さもしい気持ちを曝け出すことを怖れて人は灯となった。
「さもしい」は漢語の沙門さもんを形容詞化したとある。
諸説を繙くのが学びではないこともずっと前から知って
いるのに、項垂れた先に明かりを照らさなければと。
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随分、長く写真を撮り続けているけれど、隣町の小樽で
開かれる冬のイベントには、ほぼ毎年写真を撮りにゆく。
雪洞に蝋燭を立て、仄かないくつもの灯りが白雪を彩る。
素朴な幻想の世界が街中を包んでこのうえない気持ち。
雪洞の語釈は「ぼんぼり」だから、雪を知らない南国の
人たちには違和感があるだろうが、雪の祠なのだから
雪洞と書き逃がしている。これは良くやる筆致である。
得てして、様々な外圧で煮詰まった時に、決まってこの
イベントがあるのは嬉しいことである。今年もだからね。
思わず毀れた笑みは影となり小樽運河の水に消えた。
水面に浮かぶのは煌めきだけではないはずと。
水の影を掬おうと幾つもの時を重ねた。
得たもの失ったものは数えずとも、明日からの時の流れ
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こんばんは。
雪の祠の灯りが優しく幻想的でしょうね。。